【宮城県沿岸部の町への長距離搬送】
年齢 / 性別:70歳代 / 女性
体格:普通
ADL:全介助
同乗者:家族
医療処置:なし
搬送車両:ハイエース
介助員:看護師、ドライバー(救急隊員有資格、介護ヘルパー)
搬送経路:仙台市〜宮城県沿岸部〜仙台市
【お問合せ】
搬送の3日前、ある病院の介護支援専門員様より、メールにてご相談をいただきました。
お話を伺うと、病状が悪化している患者様に「故郷の風景を見せ、友人に会い少しでも心に残る思い出を作ってあげたい」とご家族様が希望されているとのことでした。
弊社では、状況をふまえた最適な搬送プランを立てるため、すぐに看護チームと車両チームで協議を行いました。
検討のポイントは以下の通りです。
✅ 道中、車窓から故郷の風景を楽しみたいというご希望
✅ 移動中に意識障害や心肺停止の恐れがあるという医療的リスク
✅ 担当医より「移動は6時間程度が限度」との指示があること
これらを踏まえた結果、「移動中に風景を楽しめること」や「体への負担軽減」を重
視し、リクライニングチェアによる搬送をご提案いたしました。
また、万が一リクライニングでの移動が困難になった場合にも備え、折りたたみ式の
ストレッチャーも車両に積載し、いつでも寝た状態に切り替えられる体制を整えまし
た。
【搬送当日のご様子】
搬送当日、私たちは朝9時半にご自宅へ伺いました。
2名のスタッフが付き添い、リクライニングチェアへの移乗を丁寧に行い、出発しま
した。
移動時間はおよそ1時間半。穏やかな天候に恵まれ、車窓から広がる風景を眺めながら、目的地へと向かいました。
道中、患者様は震災でご家族を亡くされていたこともあり、ご希望によりお寺へ立ち寄りました。墓前まで行くことは困難でしたが、駐車場から手を合わせていただくことができ、ご家族にとっても大切な時間となりました。
その後は、親族の皆さまが待つご実家へ。懐かしいご家族やご友人との再会に、患者様も穏やかで嬉しそうな表情をされていたのが印象的でした。
そしてこの日は偶然にも、地元神社のお祭りが開催されており、祭囃子やにぎやかな
風景を車窓から楽しむこともできました。ご本人、ご家族ともに、「来てよかった」「忘れられない時間になった」とお話しさ
れていたのがとても印象的でした。
【宮城アンビュランスの対応体制について】
宮城アンビュランスでは、患者様の容態に変化の可能性がある場合や、医療的リスク
が伴う搬送においては、事前にご家族様より「搬送同意書」をご記入・ご提出いただ
いております。
これは、搬送中の万が一の事態に備え、ご家族様と事業者との間で搬送内容や想定さ
れるリスクについてあらかじめ共有・確認を行い、安心・安全な対応につなげるため
のものです。
同意書の内容には、以下のような項目が含まれます。
✅ 搬送中に起こりうるリスクに関する説明
✅ 医療的対応の範囲について
✅ 緊急時の対応方針の確認
こうした事前準備により、ご家族様にも安心して搬送をお任せいただける体制づくり
に努めております。
【概算料金】
往復料金目安:約150,000円
※車両運賃、介助料、高速代込み